事務局からのお知らせ

岩手県立高田病院 森山医師からコメント「陸前高田で働いて感じたもの」を頂きました

震災発災後より、長きにわたり岩手県立高田病院に入られ、大木先生と共に診療活動を継続されている

森山秀徳先生より、コメントを頂きましたので高田病院コメント欄より再掲させて頂きます

森山先生の勇姿をご覧になりたい方は,こちらにどうぞ。

 

以下、コメントです

「陸前高田で働いて感じたもの」

昨年の7月から高田病院に支援に来て常勤で勤務している森山秀徳です。ここに来て1年が経過しましたが、短期ではわからない長くいるからこそ見えてくるものがたくさんある気がしています。自分自身震災後にこの地区に来るまではいわゆる地方の地域医療は経験したことがなかったですが、都会とは違うということを実感させられています。震災により大きな影響を受けた医療環境ですが、根本には地域医療としての苦悩があります。震災から2年以上が経過し、震災後の医師供給のバブルのような状況が弾けようとしているとも言えるかもしれません。それでも前を向いて進んでいかなければなりません。自分としては、この地域の子どもたちにとって少しでもお役に立てればと思っています。

この高田病院での普段の業務としては診療、予防接種、健診はもちろんしているのですが、小学校の学校医や保育所・保育園の嘱託医もしていて、最近はそれに加えてこの地域での医療を含む保健、福祉の活動として、肥満対策、発達遅滞児のケア、子どもの遊び場作り等に取り組んでいます。

支援に来ていただける先生には是非被災で大きく影響を受け今なおその爪痕が色濃く残るこの陸前高田を“感じて”ほしいと思っています。

 

DSC08178 _downsize