みんなのコメント[2016年6月]

患者さんの住所にはまだ「仮設住宅」の文字が多く見られます.江橋 正浩(所属:茨城県立中央病院 臨床検査センター)

2016/06/13 [公立相馬総合病院]
今回、公立相馬病院で、約3ヶ月ぶり5回目の診療支援をさせていただきました.
お伺いしてまずびっくりしたのが、旧病棟が完全に取り壊されてなくなっていたことです!
ちょうど1年前の初めての支援では、この旧病棟で紙カルテで診療しましたので、なくなってしまったことで、時間の流れの早さと、少しだけ寂しさを感じました.
今回の外来は発熱、咳嗽、下痢など単発の症状での受診が多く、大規模な感染症流行などの慌ただしさがなくて落ち着いていました.
救急外来の看護師さん、バックアップの伊藤先生のおかげで今回も無事こなすことが出来ました.ありがとうございました.
今回の外来中には、以前の支援で診た患者さんがまた受診し、紙カルテに書いた自分の字を見て、旧病棟の件と同様に感慨にふけったりしました.
震災から5年3ヶ月が過ぎました.しかし、今回受診した患者さんの住所にはまだ「仮設住宅」の文字が多く見られます.
まだまだ現地に住む方々にとって震災は過去のものではなく、継続した診療支援が必要だと思います.
今後も「細く長く」お手伝いさせていただけたら嬉しいです。またお手伝いさせてください.

<写真>
後列 左から看護師 佐藤さん、目黒さん、吉田さん 
前列 江橋先生