事務局からのお知らせ
岩手県、宮城県、福島県は、日本小児救急医学会、日本小児科学会へ支援医 継続派遣の依頼状を発行しました
本事務局、すなわち岩手、宮城、福島県は、引き続き多くの皆様のご支援を頂戴し、被災地での医療体制確保に努める所存です
一方で未来ある子どもたちのためにも、一層のご支援が必要と考え、日本小児救急医学会、日本小児科学会に支援医 継続派遣の依頼状を
発行いたしました。
下記は、日本小児救急医学会HPリンク(依頼状詳細が閲覧できます)
http://www.convention-axcess.com/jsep/iryoshien2.html
本HPをご覧の皆様、日本小児救急医学会、日本小児科学会の会員の皆様、一層のご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます
2016.3.11
事務局一同
事務局 福島県担当 挨拶 福島県保健福祉部 医療人材対策室 主任主査(医師確保担当) 國分 透
東日本大震災の発災から5年が経過しましたが、当県では地震・津波により被災された方、原発事故に伴う避難区域の設定により避難を余儀なくされた方など、未だ10万人近くの県民が県内外で避難生活を余儀なくされております。
この間、国内外からたくさんの温かいご支援を頂き、当県の復興は着実に進んでまいりました。医療の分野においても、被害を受けた医療機関の復旧・再開や医療人材の確保など、医療提供体制の再構築に取り組んでいるところです。
しかし、医療人材の確保は厳しい状況が続いており、特に、小児科医につきましては平成26年における当県の15歳未満人口10万人あたりの医師数は85.9人であり全国平均の103.2人を大きく下回るなど、依然として減少傾向が続いております。
このような状況の中で、全国の多くの皆様の御支援と、当県に心を寄せてくださる皆様の温かい気持ちが、当県の復興を進める上での大きな力となっております。
当県の未来を担う子どもたちが安心して伸び伸びと暮らすことができるふくしまの復興を成し遂げるため、引き続き全国の医師の皆様のお力添えをお願い申し上げます。
2016.3.11
事務局 宮城県担当 挨拶 宮城県保健福祉部医療整備課 菅原 奈美
宮城県では,石巻市夜間急患センターの土曜日の当直について受け入れを行っておりますが,当事務局の開設から平成28年2月までに全国各地から30名以上の先生からの御支援をいただきました。中には何度もおいでいただいている先生も多くいらっしゃいます。震災から5年が経つ今も継続的に御支援を受けられているのは,応援に来ていただいている先生方と本事業関係者の皆さまの御尽力のおかげです。
本県では,仮設で運営していた一部の医療施設が再開されるなど復旧が進められておりますが,今なお,多くの方々が仮設住宅等での不便な生活を余儀なくされるなど,依然として復興の途上にあります。
引き続き皆さまからお力をいただきながら,地域医療提供体制の復興を推進していく必要があると考えておりますので,今後とも御支援をよろしくお願いいたします。
2016.3.11
岩手医科大学小児科 教授 千田 勝一 先生よりコメント
東日本大震災から5年が経ちました。この間、全国の小児科医の皆様に応援募集をしていただいた日本小児科学会、日本小児救急医学会、日本新生児成育医学会に御礼申し上げます。お陰様で、岩手県への支援件数は本事務局が発足した2012年12月から2015年9月までの間に249件に上っています。応援をしていただいた皆様に心から感謝申し上げます。
岩手県沿岸部はもともと医師不足に悩んできましたが、震災後は被害が大きかった大船渡市と陸前高田市の6診療所が休廃院となり、地域小児医療・保健が崩壊する危機に直面しました。この影響は周辺医療圏にも及びました。そのため、大学や医師会、県が連携して両市を含む沿岸部の小児医療・保健を支援してきましたが、まだまだ十分とは言えない状況です。
本県沿岸部では復興に向け、少しずつ街の整備が行われています。しかし、まだ2万人強の人たちが仮設住宅で生活をしています。震災後の状況が落ち着くまで、皆様の応援をお願い申し上げます。
2016.3.11
東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野 教授 呉 繁夫 先生よりコメント
震災から丸5年が経ちました。長かったようにも、短かったようにも、感じます。私が東北大小児科の教授に就任する3ヶ月前に大震災が起きましたので、私の教授生活は震災復興とぴったり重なっています。その間、全国の皆様に多大なご支援を頂き、何とか今日まで宮城県の小児医療を続けてくることが出来ました。特に石巻市夜間急患センターの運営に関しましては、現在も継続して小児科の診療支援を頂いています。長期間変わらぬご支援を頂いていることは感謝に堪えません。また、この支援システムを設置して頂いた小児救急医学会、日程調整を行って頂いている宮城県庁の方々に心より御礼申し上げます。
石巻市夜間急患センターは、現在の仮診療所から石巻赤十字病院隣に新設される建物に移設予定です。東北地方の小児科医師は、まだまだ足りない状態が続いています。今後ともご支援の程どうぞよろしくお願い致します。
2016.3.11