事務局からのお知らせ
ほそくながく、ただひたすらに 真っ直ぐ 寄り添い歩む
東日本大震災からの復興、そして地域の輝く未来に向けて (事務局代表 福士 昭)
岩手・宮城・福島の3県に未曽有の被害をもたらした東日本大震災。
あの日から幾年月が流れようとも、私たちの深い悲しみが癒えることはありません。
津波の被害により深い傷跡を残した被災地では、復興後の輝く地域の未来を見据えて、関係者が一丸となって全力で復興に取り組んでいます。
「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市では、壊滅的な被害を受けた市街地全体を津波から守るための高さ12.5メートル、延長2キロにも及ぶ巨大な防潮堤が完成するなど、安全・安心の街づくりが各地で進められています。
また、地域で暮らす住民の皆さんの命と健康を守るため、全壊した県立大槌病院、県立山田病院の再建が完了し、新たに県立高田病院の建設工事が始まるなど、地域医療においても復興の歩みが着実に進んでいます。
一方で、被災地などでは、依然として深刻な医師不足が続いており、地域医療を取り巻く環境がさらに厳しさを増してきております。
このような中、この事業を通じ、全国の小児科医師の皆様からいただいた温かいご支援は、将来の地域の担い手となる子どもたちとそれを見守るすべての方々に安心感をもたらし、地域医療の確保に奔走する医療関係者の皆さんをどれほど勇気づけたことか計り知れません。
これまでの幾多にわたるご支援に対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げるとともに、本事業を支えてくださる学会関係者や関係大学の皆様、関係各位のご尽力に対し、深く敬意を表する次第です。
この事業で紡がれた被災地と全国の小児科医師の皆さんとの命の絆が、「ほそく ながく」将来にわたって受け継がれ、さらにそれ支援の輪が広がり続けていくことを強く願っております。
今後とも、被災3県の9病院・施設へのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成29年3月
東日本大震災小児医療復興新生事務局代表
岩手県医師支援推進室医師支援推進担当課長 福士 昭
東日本大震災から6年(日本小児救急医学会 理事長 市川光太郎 寄稿)
2011.3.11.から丸6年を経て、明日で7年目に入ります。もしも、ヒトの死で喩えれば、七回忌となります。一つの節目として古代から故人を偲び、身近に呼び、故人との相交わりを求めた儀式は色濃く日本社会に残っています。しかし、直接関与する多くの犠牲者の関係者では当然のことですが、そうでない多くの国民からは遠のく過去の事実として、忘却の館に入れられつつあることも事実です。
あの震災で、かけがえのない仲間の小児科医と地域小児医療体制を失ってしまいました。何よりも多くの子ども達を為す術もなく失ってしまいました。一般社団法人日本小児救急医学会としても有機的にも無機的にも損失が大きいものと考え、その損失のショックにより、強く医療支援活動への心を揺り動かされました。直ちに立ち上げた学会災害医療委員会(現齊藤修委員長)のご尽力で、単なる災害支援医療ではなく、これを基に、地域小児医療の支援を「ほそくながく行おう」とのコンセプトで、東北三県の復興新生事務局を岩手県庁内に設立し、活動を続けることができています。
いまでも、多くの先生がたが診療支援にできる範囲で駆けつけて頂いています。世界的被害規模の中で真の復興までは相当な、気の遠くなる時間が必要となることでしょう、その中から、亡くなった子ども達の心を中心としたメッセージを代弁してその内容を紡いでいくことが我々学会員に求められていることだろうと想っています。
「ほそくながく」の支援を現地からもう良いですといわれるまで学会としては続けていく所存です。是非ともその意に賛同して頂き、復興新生事務局を通じて医療支援活動をして頂きたいと願っています。
2017.3.10.
一般社団法人 日本小児科救急医学会理事長
北九州市立八幡病院小児救急センター
市川光太郎
小保内先生ありがとうございました!
3月5日(日)に多摩北部医療センター小保内俊雅先生に、公立相馬病院の外来診療応援をいただきました!
繰り返しのご支援誠にありがとうございました.
今後とも、無理のない範囲で、相馬のご支援を頂けますと嬉しく思います.
ほそく、ながく!これからも東北のこどもたちへのご支援お待ちしております!
事務局一同
<常磐線>浪江-小高 3月31日にも再開予定!
少し前のニュースにはなりますが、東日本大震災の影響で一部区間の普通が続くJR常磐線に関してです.
浪江(福島県浪江町)-小高(南相馬市)について、福島県浪江町の避難指示解除に合わせ、今月3月31日にも運行が再開される見通しとのことです!
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これでもまだ、全線開通ではありませんが、南相馬から仙台へと続く常磐線の運用区間の拡大が、被災地域の活性化に繋がることを願っております!