東日本大震災小児医療復興新生事務局とは

事務局代表(第3代)福士 昭(岩手県医療局 医師支援推進担当課長)
(右から3番目)

東日本大震災小児医療復興新生事務局とは

「東日本大震災 小児医療 復興新生事務局」は、震災により顕在化した地域医療の疲弊に手を差しのべるべく、日本小児救急医学会、日本小児科学会、岩手、宮城、福島県(被災3県)大学、地域基幹病院などが協力し合い、3県庁合同で、2012年12月20日に設立されました。
 小児地域医療基盤の復興に止まらず、新たな地域医療の枠組を創造(新生)することを目指し、全国から支援医師を公募、被災地を中心とする地域基幹病院へ派遣調整を行います。本事業を通じて地域小児医療に携わる多くの医療関係者と手を取り合い、被災地の子どもを細く長く見守っていきたいと思います。 初代からの東日本大震災小児医療復興新生事務局 構成員
  • 日本小児科学会会長
    国立成育医療研究センター総長・理事長
    五十嵐 隆
     日本小児救急医学会災害医療委員会東日本大震災継続支援ワーキンググループ(WG)の活動が5周年を迎えられたことをお慶び申し上げます。
     同WGが東日本大震災で大打撃を受けた岩手県、宮城県、福島県の医療施設に、2015年9月末日までにのべ 1,119日、485件の医療支援をされてきたことに感謝いたします。地域の医療ニーズに合わせた医療支援を地道に途切れることなく実行することは簡単なことではありません。これまで同WGが支援をされてきた地域はもともと医療過疎の状況にあるところが多く、同WGの継続的な医療支援はそれらの地域に大きな助けとなったことは間違えありません。これからも医療支援の必要な状況にある地域は少なくなく、同WGが活動を続けられることを願っております。また、日本小児科学会としても同WGの活動をこれからも支援したいと考えます。
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  • 一般社団法人 日本小児科救急医学会理事長
    北九州市立八幡病院小児救急センター
    市川 光太郎 東日本大震災から6年
     2011.3.11.から丸6年を経て、明日で7年目に入ります。もしも、ヒトの死で喩えれば、七回忌となります。一つの節目として古代から故人を偲び、身近に呼び、故人との相交わりを求めた儀式は色濃く日本社会に残っています。しかし、直接関与する多くの犠牲者の関係者では当然のことですが、そうでない多くの国民からは遠のく過去の事実として、忘却の館に入れられつつあることも事実です。
     あの震災で、かけがえのない仲間の小児科医と地域小児医療体制を失ってしまいました。何よりも多くの子ども達を為す術もなく失ってしまいました。一般社団法人日本小児救急医学会としても有機的にも無機的にも損失が大きいものと考え、その損失のショックは強く医療支援活動への心を揺り動かされました。直ちに立ち上げた学会災害医療委員会(現齊藤修委員長)のご尽力で、単なる災害支援医療ではなく、これを基に、地域小児医療の支援を「ほそくながく行おう」とのコンセプトで、東北三県の復興新生事務局を岩手県庁内に設立し、活動を続けることができています。
     いまでも、多くの先生がたが診療支援にできる範囲で駆けつけて頂いています。世界的被害規模の中で真の復興までは相当な、気の遠くなる時間が必要となることでしょう、その中から、亡くなった子ども達の心を中心としたメッセージを代弁してその内容を紡いでいくことが我々学会員に求められていることだろうと想っています。
     「ほそくながく」の支援を現地からもう良いですといわれるまで学会としては続けていく所存です。是非ともその意に賛同して頂き、復興新生事務局を通じて医療支援活動をして頂きたいと願っています。
    平成29年3月10日
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