みんなのコメント[全件]

被災地域の医療支援に参加して森 一越(所属:聖隷佐倉市民病院)

2013/06/12 [岩手県立大船渡病院]
 2013年5月13~18日の間、県立大船渡病院、高田病院および遠野病院にて診療させて頂きました。各病院ではスタッフの方々から熱い歓迎を頂き、御礼申し上げます。

 私は2年前の震災2ヶ月後にも当地で医療を経験致しました。そのころと比べ、スタッフの方々の表情がとても穏やかで豊かになられていたことに安心しました。町中でも活気ある若者の姿や子供達の歓声も見聞きすることが出来て感激しました。港の再建も進んでいるようですし、海には牡蠣イカダが広がっており、復興がしっかりと始まっている様子を感じることが出来ました。

 肝心の医療ですが、気仙地域においては大船渡病院が中核となっていくことが鮮明になっており、地域の人達が安心して生活することが出来ていると感じました。予防接種や各年代の健診も行われており、徐々に保健衛生も整い始めていることも体験致しました。なにより住民の皆さんの先生方への信頼の厚さをお互いの眼差しのぬくもりで知ることが出来ました。羨ましい限りです。その反面、震災以前より問題となっていた過疎という課題が浮かび上がってきているように感じました。またそれは、被災地域だけでなく、沿岸部より内へ入った地域の医療体制にも問題を投げかけているように思いました。

 私はここでの経験を多くの人に伝え、被災地域の皆さんと共に生きることを訴えてゆきたいと考えています。おそらくそれは、日本国中で抱える過疎の問題や、これからどこかで起こるであろう災害への備えに役立つことだと確信しています。私は皆様をいつまでも応援しています。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願い致します。

近況報告浅野 祥孝(所属:埼玉医科大学総合医療センター)

2013/06/10 [公立相馬総合病院]
昨日、3回目の相馬病院勤務をさせていただきました。
感染症の谷間の印象で、患者様は少し減っている印象です。
私が処方、検査などスムーズにいかないのを見て、患者様のお母様から、
「先生どちらから?」と尋ねられ「埼玉から支援に伺っています」
と答えると「大変ですね。ありがとうございます」と
お心遣いをいただきました。
被災してなお、他人を気遣う心の持ちようにただただ敬意です。
身の丈のお手伝いを息長くと思っております。
(写真は、お世話になっている、相馬病院正面玄関です)

遠野便り第2報(最終報)椎間 優子(所属:国立成育医療研究センター研究所)

2013/06/03 [岩手県立遠野病院]
遠野は今、新緑が眩しく、1年で一番私が好きな気持ちの良い季節です。1年3か月にわたり遠野病院小児科にお邪魔してきましたが、残念ながら今回で最後になりました。写真は、遠野病院小児科木元先生と娘さんのこはるちゃん、鈴木看護師さんとその子どもさん、けんけんとゆっきー、荒川看護師さん、小石事務員さん、本庄看護助手さん、遠野市役所の健康福祉部の菊池永菜さん、佐々木さん、菊池直子さん、そして岩手県立高田病院小児科の大木智春先生、森山秀徳先生も駆けつけてくださった送別会のものです。忘年会以来の再会に、夜遅くまで話題が尽きず本当に楽しい時間になりました。遠野病院は行政の方々との強い連携があり、顔の見える関係がとても素晴らしいと思います。また、岩手県内各地で頑張っておられる小児科の先生方との交流もあります。皆さんなかなかご自身の病院を離れることは難しいですが、だからこそ、こうして時々集まると、話が尽きません。
私自身はこれで遠野が最後と思うと非常に名残惜しく、寂しい気持ちでいっぱいですが、また機会を見つけて、遊びに(?)、応援に来たいと思っています。また、新たな方々が、どんどん遠野へ応援に来てくださることを心から願っています!
「大変お世話になりました。皆さんどうかお元気で、お仕事がんばってくださいね、また会いに行きます!」
(事務局からのお知らせ‥写真が小さくて再び、ごめんなさい!すてきな遠野病院、高田病院のスタッフ写真は、トップページ「事務局からのお知らせ」に再掲載させて頂きます)

応援メッセージ椎間優子(所属:国立成育医療研究センター研究所)

2013/05/19 [岩手県立遠野病院]
2012年4月から月に一度、遠野病院小児科へお邪魔しています。今日は素晴らしいスタッフのみなさんを紹介します。写真左奥から、顔を見るだけで安心する、ベテラン看護師の荒川さん、細やかな気遣いが素敵で、とっても働き者の医療事務小友さん、小児科外来の元気印でお母さん達の強い見方、看護師の鈴木さん。そして、前列左側が、遠野市唯一の小児科医として、10年に渡りこの地で働いておられる木元先生。40km圏内にただ一人の小児科医として、使命感を持ってお仕事しておられます!地域の子供達にとって欠かせない小児科医として頑張っておられる木元先生と、それを支えるスタッフの皆さん。お手伝いに行くたび、いつも元気を頂いています!(事務局からお知らせ‥写真小さくてごめんなさい!すてきなスタッフ写真は、トップページ「事務局からのお知らせ」に再掲載させていただきます)

大分大学小児科からのささやかな示唆と支援是松 聖悟(所属:大分大学小児科,同・地域医療・小児科分野)

2013/05/08 [岩手県立大船渡病院]
気仙地域へ,再度おうかがいさせていただき,ご一緒させていただいたこと,このうえない喜びに感じています。私達,大分大学小児科(泉達郎教授)は,気仙地域の復興へ,ささやかながらお手伝いさせていただきたいと思っています。
私達は,日本小児科学会による東日本大震災被災地支援事業の一環として,平成24年1-3月に岩手県立大船渡病院,県立高田病院などでの支援活動に参加させていただきました。平成25年度は,日本小児科学会より,地域医療活動が良好な県として認定され,交通費支給のもと,再度,支援の依頼を受けました。
大分大学小児科は,大分県内の過疎地域病院に常勤小児科医を派遣し,時間外診療や定期予防接種率の向上をはかり,さらに地域の行政や教育委員会と協力して,任意予防接種を無料化し, 5歳児健診と発達障害児支援を実施してきました。子どもを産み育てやすい環境が整備された過疎地では,合計特殊出生率,出生数が増加に転じています。
泉達郎教授を筆頭に,小児科専門医,小児神経専門医が月1回,3泊4日の日程でおうかがいします。大分での取り組みをご紹介し,一般診療に加え,気仙地域でも5歳児健診や予防接種のお手伝いができればと思っています。息の長い,お付き合いを希望しております。宜しくお願い申し上げます。