事務局からのお知らせ

特別企画 あの日

引き続き、これまでの報告書記事の再掲になります

下記の表は、甚大な被害を被った岩手県沿岸部 3県立病院の被災状況になります

あらためて5年目に思いを巡らすと、

犠牲になった皆様の思いを、後生に伝える使命感がわき出てきますスクリーンショット 0028-03-08 18.08.20

 

特別企画 あの時

引き続き、小児救急医学会 報告書からの1枚です

当時、岩手県立高田病院 職員の方々が難を逃れ、居を構えた住田地域診療センター内に

掲示されていたものです

石木院長新聞報道

特別企画 あの頃

5年を迎えるに当たり、当時を振り返ります

下記は、「日本小児救急医学会・東日本大震災支援特別委員会最終報告 岩手県活動報告」からの一節です

 

「6歳と4歳の姉妹です.主訴は2人とも鼻汁 咳 嗽などで普通に風邪薬を持って帰っていただいた のですが,薬待ちの間,母親から相談をうけまし た.内容は姉の妹に対する暴力がひどいというこ と.妹の頭をかなり強く踏み付けたりするそうで 慌てて親が制止するそうです.また暴力以外には 朝と夕方に表で大声をあげながら走り回ったりす るとのことでした.その姉は被災時,高台の上か ら屋根の上に人間が乗ったまま流されていくのを 見ていたそうです.母親は,姉がそういったことを目撃してしまったことが原因で,

『ヒトはここまでやると傷ついてしまうという 箍(たが)というか,基準が壊れてしまったよう なんです』

と表現していました.現在,心のケアにつな がっております.母親は診療室で相談できたこと でかなり気分が楽になったと,帰って行きました.」

 

折しも、昨日のニュースでは東松島の小学生が5年経ち、胸にしまい込んでいたトラウマを語りはじめている、という報道がなされていました

報告書にあるお子様は、元気なのでしょうか?こころの底にあるものを引き出すのではなく、わき上がってくるものを受け止める環境が必要なのでしょうね

報告書のリンクは、こちら

こころをつぐむ、ほそくながく‥ あの日から5年‥これからの5年をおもう

今年の公募パンフレットの見出しは

「こころをつぐむ、ほそくながく‥ あの日から5年‥これからの5年をおもう」

です

日本小児救急医学会 委員会報告書には

「あの日から、もうじき5年を迎える.

彼の地では、「明日」を見据えた支援のあり方が問われている.一方で震災がまるでまだ「昨日」のことのように深い爪痕をのこしている現場もある.「明日」と「昨日」の狭間に漂う子どもが、例え一人でもいる限り、ほそくながく本事業を通じて、その代弁者でありたい」

と結ばれています

どうか、本HPをご覧の皆様、ほそくながく、「昨日」を問い直し、「明日」へつながる一歩を

ともに歩んで頂きますよう、重ねてお願い申し上げます

事務局一同

チラシ_表