事務局からのお知らせ
健診と2つのASD
岩手県立高田病院 小児科 森山先生より
元気なお便り「健診と2つのASD」(高田便り 10月号)と研修医の方々?と
後方に元気な高田ッ子が写ったお写真が参りましたので、再掲させて頂きます。
以下、お便りです!
ここ陸前高田は医師の数も限られているため、自分は病院勤務に限らず学校医や保育所の嘱託医もしています。
そして10月からは毎年就学時健診が始まります。集団での就学時健診のため、今月と来月でいくつかの保育所を回ることになります。せっかくの機会なので当院に地域医療で来ている研修医を連れていくと、元気な子どもたちに接することもでき皆喜んでくれます。自分が研修していた時にこういった機会があったらすごく良かっただろうな、と連れて行く研修医がうらやましくなったりもします。
保育所では年に2回の健診があります。時代の流れに合わなくなっているところもありますが、そこでのポイントの一つが2つのASDかなと感じています。心房中隔欠損症と自閉症スペクトラム障害。この2つのASDのポイントを研修医に教えつつ今年も健診をがんばっていきたいと思います!
公立岩瀬病院(須賀川市)を訪問して参りました!
去る9月4日、公立岩瀬病院、院長三浦純一先生、小児科部長小田愼一先生と面談をさせて頂きました。
須賀川市は、郡山市内から南に車で30分ほどのところにある静かな町ですが、震災当時は、震度6強を記録、藤沼ダムの決壊や全半壊戸数が4,700戸にのぼる大きな被害を受けました。その上、現在では、農家などの一次産業が多い医療圏であるため一層、東京電力福島第一原子力発電所の問題が陰を落とし、子どものみならず母親、家族の心に大きな影響を及ぼしています。不登校生徒の増加や両親の就労、いずれの問題も医療を越えた取り組みが必要です。
そのような状況の中、三浦先生をはじめ、関連各部署の皆様が一丸となって「福島のこれから」に向かって地域医療を守っていることがひしひしと感じられました。しかし小児医療の現状は厳しく、毎日30名前後の入院患者と100名前後の外来数をわずか2人の常勤医でまかなわなければなりません。また広い医療圏のため各科の応援を得ながらもいわゆる24時間365日オンコール体制を堅持され、お二人のうち一方が毎夜呼び出しを受けざるを得ない状況でもあるようです。公立岩瀬病院のカバーする医療圏は阿武隈高地より西を広く包括し、雪道を遠方より患者が運ばれるため入院閾値を低くせざるを得ない地域事情もあるとのことでした。
このように震災後の影響が色濃く残り、かつ小児地域医療の基幹病院として孤軍奮闘されている公立岩瀬病院を当事務局は応援させて頂きます。
須賀川市は、円谷プロダクションによるウルトラマン基金による支援を受け、現在では、「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結び,地域の活性化に力を入れているそうです。ぜひ福島、須賀川の地に、光り溢れる小児医療が創造できるよう、一緒に歩んで頂ける方を募集します。
伊藤(前列)*、後列 医事課長 有賀様 医療秘書 西間木様、小児科部長 小田先生、三浦院長、渕向*
*東日本大震災小児医療復興新生事務局 小児救急医学会WGメンバー
新棟救急外来前にて
高田便り 9月号
岩手県立高田病院 小児科 森山 秀徳先生が、
「子どもの遊び場と健康作りプロジェクト」を立ち上げました!!
以下そこからのコメントと、頂いた新聞記事(新聞記事へ)を掲載させて頂きます!
是非皆様、ご協力をお願いします!
ここでは子どもの肥満が問題となっています。学校への通学が徒歩ではなくバスや車での通学になり、子どものための遊び場も十分ではなく運動量が減少しています。そのため先日「子どもの遊び場と健康作りプロジェクト」というのを立ち上げました。このプロジェクトを通じて子どもたちのためになることをしていきたいと考えています。もし力を貸していただける方がいらっしゃるのであればお願いしたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
そして、9月13日~15日まで鳥取県米子市で第31回日本小児心身医学会学術集会がありました。その中のシンポジウム「災害時の子どものこころの支援」でここ陸前高田の現状を話してきました。同じ日本で起こっていることを共有し、是非この陸前高田を感じてほしいとの思いを伝えられたかと思います。このシンポジウムを開いてくださった先生方本当にありがとうございました。