事務局からのお知らせ
こころをつぐむ、ほそくながく‥ あの日から5年‥これからの5年をおもう
今年の公募パンフレットの見出しは
「こころをつぐむ、ほそくながく‥ あの日から5年‥これからの5年をおもう」
です
日本小児救急医学会 委員会報告書には
「あの日から、もうじき5年を迎える.
彼の地では、「明日」を見据えた支援のあり方が問われている.一方で震災がまるでまだ「昨日」のことのように深い爪痕をのこしている現場もある.「明日」と「昨日」の狭間に漂う子どもが、例え一人でもいる限り、ほそくながく本事業を通じて、その代弁者でありたい」
と結ばれています
どうか、本HPをご覧の皆様、ほそくながく、「昨日」を問い直し、「明日」へつながる一歩を
ともに歩んで頂きますよう、重ねてお願い申し上げます
事務局一同
新しい募集要項(パンフレット版)が完成しました!
貴重なご意見を頂戴しました
年末、年始に公立岩瀬病院をご支援頂いた大阪市立大学 小児科 春日 彩季先生より
大変貴重なお手紙を頂きましたので、ここに再掲させて頂きます。
春日先生 本当にありがとうございました!
本HPをご覧の皆様
どうか、須賀川の、福島の、被災地の子どもと一緒に
今一度、一緒に歩んで頂きますよう重ねてお願い申し上げます、ほそくながく!
事務局一同
以下春日先生 お手紙全文
公立岩瀬病院小児科医療支援につきまして
2015年12月29日〜2016年1月2日まで公立岩瀬病院小児科外来での支援に参りました。初めての支援参加でしたが、総務課長塩田様や小児科部長小田先生からの事前連絡も頂戴し、どのような業務内容なのかイメージがついた状態で参加できました。期間中のホテル等も予約してくださり、福利厚生の面においても至れりつくせりの状態でとても安心できました。
病院は新しく、設備も十分であり、多くのウルトラマンの像が出迎えてくださる福島空港からのアクセスも大変良好でした。医師7年目の未熟な自分の技量に対する不安は強かったですが、スタッフの方々も快く迎えてくださり、また様々な場面で逆にこちらを助けていただき、本当に医療業務が行いやすい環境でした。患者様方の教育も熱心にされておられ、皆様ご理解が早く処置もスムーズに行うことができました。外来は今年感染症の流行も少ないためか、8時半から17時までの勤務で10名いらっしゃるかいらっしゃらないかという割合で決して多くはありませんでした。入院となる児は5日間で、数名いらっしゃいました。
ただ、やはり平素におけるスタッフや小児科を含めた医師の不足の事実は明らかであり、このままではせっかくの病院の機能が充実しているにもかかわらず、内部の方々が疲弊してしまう環境になってしまっていると感じます。
今回私が行った小児科のみの外来業務は、本来は日直担当の内科医が行っておられます。内科医の先生が診察され、入院となった場合は、当番の小児科医がオンコールで自宅から呼ばれ、入院加療を行います。小児科の先生方は3人ですが、休日中も毎日交代で20名以上の病棟患者を当番で診察し、その間や病棟診察が終わった後にも、入院となる児を診ておられます。休む暇がありません。そして、内科全当直にも月に数回入られておられます。
これらの業務の中で、外来や病棟の患者様のことを調べ上げて加療を行われておられる先生方はまるで須賀川市におけるウルトラマンのような存在だと思われます。しかし、やはり医師も人間ですので、福島県の患者様のためにも、心からのお休みをとっていただくことができるように今後も支援が必要とつよく思いました。
今回は業務内容のみならず、スタッフの方々からの震災前後の貴重なお話、それからの復興、これからの未来への希望についてお話をお伺いできたことも私の財産です。また支援にお伺いできればと思います。ありがとうございました。
写真1 手前右 春日彩季先生 左 飯田先生(日直) 最後列 千葉先生(当直)と看護師、メディカルアシスタントの皆様
写真2 須賀川駅にて(事務局にて挿入)