事務局からのお知らせ
第4回東日本大震災小児医療復興新生事務局会議@仙台
11月19日宮城県庁にて第4回東日本大震災小児医療復興新生事務局会議が行われました。
主な議題は、
1)これまでの支援事業の振り返り(実支援人員数 51、のべ支援件数103)
2)9月に実施されたアンケート調査の総括(回答数 岩手 15/18、宮城 6/8 福島 5/6)
3)本事業のの今後の方向性について
です。今後、議事録が完成いたしましたら本HP上にて掲載して参りたいと思います。今しばらくお待ち下さい。
いずれに致しましても、本事務局の目標は、「地元行政、関連大学、地域病院、学会」と手と手を取り合って
「細くても長く」地域のこどもたちとともの歩んでいくことです。
皆様の応援を何卒、よろしくお願いいたします。
事務局一同
大海の一滴
継続支援を頂いている大分大学医学部小児科の川野達也先生より
コメントを頂きました。お読みするだけで胸がいっぱいになるメッセージです。
大船渡病院ページより再掲させて頂きます。
以下、コメント
平成25年3月から小児科学会の支援事業および当科教授の指示により、毎月の岩手県気仙地区(大船渡市、陸前高田市)への定期診療応援が始まり、8回目の今回、10月23日~26日まで大船渡市に来させていただきました。
ここに来るまでは、実質2日半の支援で自分に何が出来るのか、非常に疑問に感じでいました。
大震災から2年半が経過した今でも、復興とは程遠い現状を目の当たりにし、とても衝撃を受け目の前が涙でかすみました。被災地の今を身を持って実感できたことは、私にとって大きな意識改革につながりました。医療支援の初めの一歩として、被災地や小児医療の状況を身をもって知っただけでも、意義があることと思いました。
私達の支援は、大海のたった一滴の水に過ぎないのかもしれません。でもその一滴の水が集まって大海になるのだという思いを新たにしました。出来ることは限られていますが、それでも自分達に出来ることをコツコツと続けて行きたいと強く思うようになりました。これから被災地の先生方や地域の方々に貢献するには何をすべきか考え続けて行きたいと思います。是非、今後も継続し、本当の意味での医療支援につなげていきたいと思います。当地の小児医療の発展を願ってやみません。
このような機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
健診と2つのASD
岩手県立高田病院 小児科 森山先生より
元気なお便り「健診と2つのASD」(高田便り 10月号)と研修医の方々?と
後方に元気な高田ッ子が写ったお写真が参りましたので、再掲させて頂きます。
以下、お便りです!
ここ陸前高田は医師の数も限られているため、自分は病院勤務に限らず学校医や保育所の嘱託医もしています。
そして10月からは毎年就学時健診が始まります。集団での就学時健診のため、今月と来月でいくつかの保育所を回ることになります。せっかくの機会なので当院に地域医療で来ている研修医を連れていくと、元気な子どもたちに接することもでき皆喜んでくれます。自分が研修していた時にこういった機会があったらすごく良かっただろうな、と連れて行く研修医がうらやましくなったりもします。
保育所では年に2回の健診があります。時代の流れに合わなくなっているところもありますが、そこでのポイントの一つが2つのASDかなと感じています。心房中隔欠損症と自閉症スペクトラム障害。この2つのASDのポイントを研修医に教えつつ今年も健診をがんばっていきたいと思います!