事務局からのお知らせ

公立岩瀬病院(須賀川市)を訪問して参りました!

去る9月4日、公立岩瀬病院、院長三浦純一先生、小児科部長小田愼一先生と面談をさせて頂きました。

 

須賀川市は、郡山市内から南に車で30分ほどのところにある静かな町ですが、震災当時は、震度6強を記録、藤沼ダムの決壊や全半壊戸数が4,700戸にのぼる大きな被害を受けました。その上、現在では、農家などの一次産業が多い医療圏であるため一層、東京電力福島第一原子力発電所の問題が陰を落とし、子どものみならず母親、家族の心に大きな影響を及ぼしています。不登校生徒の増加や両親の就労、いずれの問題も医療を越えた取り組みが必要です。

 

そのような状況の中、三浦先生をはじめ、関連各部署の皆様が一丸となって「福島のこれから」に向かって地域医療を守っていることがひしひしと感じられました。しかし小児医療の現状は厳しく、毎日30名前後の入院患者と100名前後の外来数をわずか2人の常勤医でまかなわなければなりません。また広い医療圏のため各科の応援を得ながらもいわゆる24時間365日オンコール体制を堅持され、お二人のうち一方が毎夜呼び出しを受けざるを得ない状況でもあるようです。公立岩瀬病院のカバーする医療圏は阿武隈高地より西を広く包括し、雪道を遠方より患者が運ばれるため入院閾値を低くせざるを得ない地域事情もあるとのことでした。

 

このように震災後の影響が色濃く残り、かつ小児地域医療の基幹病院として孤軍奮闘されている公立岩瀬病院を当事務局は応援させて頂きます。

 

須賀川市は、円谷プロダクションによるウルトラマン基金による支援を受け、現在では、「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結び,地域の活性化に力を入れているそうです。ぜひ福島、須賀川の地に、光り溢れる小児医療が創造できるよう、一緒に歩んで頂ける方を募集します。

 

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伊藤(前列)*、後列 医事課長 有賀様 医療秘書 西間木様、小児科部長 小田先生、三浦院長、渕向*

*東日本大震災小児医療復興新生事務局 小児救急医学会WGメンバー

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新棟救急外来前にて

 

高田便り 9月号

岩手県立高田病院 小児科 森山 秀徳先生が、

「子どもの遊び場と健康作りプロジェクト」を立ち上げました!!

以下そこからのコメントと、頂いた新聞記事(新聞記事へpdficon_large)を掲載させて頂きます!

是非皆様、ご協力をお願いします!

 

ここでは子どもの肥満が問題となっています。学校への通学が徒歩ではなくバスや車での通学になり、子どものための遊び場も十分ではなく運動量が減少しています。そのため先日「子どもの遊び場と健康作りプロジェクト」というのを立ち上げました。このプロジェクトを通じて子どもたちのためになることをしていきたいと考えています。もし力を貸していただける方がいらっしゃるのであればお願いしたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

そして、9月13日~15日まで鳥取県米子市で第31回日本小児心身医学会学術集会がありました。その中のシンポジウム「災害時の子どものこころの支援」でここ陸前高田の現状を話してきました。同じ日本で起こっていることを共有し、是非この陸前高田を感じてほしいとの思いを伝えられたかと思います。このシンポジウムを開いてくださった先生方本当にありがとうございました。

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フォトアルバム「辻先生と公立相馬総合病院の仲間達」

公立相馬総合病院 事務部 総務課主幹 吉田様より
フォトアルバムをご送付頂きました。
9月21日~26日までご支援頂いた
兵庫県立こども病院の辻 真之介先生と相馬病院の皆様です!
少しずつ地域医療の「輪」が広がっていきますね!
熊院長先生をはじめ、相馬の皆差、そして
辻先生、これからもよろしくお願い申し上げます!
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「被災地で働けるということ」 弥富先生より貴重なコメントを頂きました!

(株)東日本製鉄所 千葉健康管理センター 弥富先生より

「新鮮な」コメントを頂きましたので、遠野病院コメント欄より再掲

させて頂きます。

弥富先生、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

以下、コメント

東日本大震災小児医療復興新生事務局のHPを拝見し、遅ればせながらこの程初めて、大船渡・陸前高田・遠野病院小児科のお手伝いをさせていただきました。

福島県立医大を卒業し、自分の半分は東北人と自負している私にとって、震災直後に被災地に駆けつけられなかったことは、大きな負い目になっていました。そのため今回のこの機会を本当に嬉しく思い、今後も継続して被災地のお手伝いをして行こうという気持ちを新たにしました。

被災地で出会った子どもたちは、これが一期一会になるかも・・・と思うと誰もが本当に愛おしく、連れて帰りたい気持ちが沸き起こり、人買いのような気分でした。

何よりも、医師という立場で被災地のお手伝いができ、医師になれたことを心から感謝せずにはいられませんでした。初めて医師を志した時の、あの頃の気持ちが蘇るようでした。医師であることに感謝できなくなりつつある方がいらっしゃったら、1日でも2日でも、ぜひ被災地のお手伝いをなさってみることをお勧めします。きっと何か、今後の生き方の貴重なヒントが得られるでしょう。

JFEスチール(株)東日本製鉄所 千葉健康管理センター

専属産業医 弥富 耕平

「”こども”は地域復興の宝です」 近畿大学医学部奈良病院 小児外科 教授 米倉 竹夫先生よりコメントを頂きました!

震災直後の高田第一中学校内 日本赤十字社仮設診療所での直接の診療支援から、

現在では、日本小児救急医学会、日本小児外科学会などで本事務局事業に

多大なるご協力、ご助言を下さっている

近畿大学医学部奈良病院 小児外科 教授 米倉 竹夫先生から大変貴重なコメントを頂きました。

下記に掲載させて頂きます。

米倉先生、今後ともご指導、ご助言のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。

事務局一同

 

以下、米倉先生のコメント

災害医療とは災害直後から復興に至るまでの継続的な医療支援のことです。

地域が復興していくためには、地域医療が復興していなければなりません。

“こども”は地域復興の宝です。ただ災害弱者のこどもの声を拾い上げ、医療の手を差し伸べることができるのは、小児医療従事者しかいません。

http://www.hosokunagaku.jp/に多くの方が参加していくことを強く望みます。

米倉写真