事務局からのお知らせ

日本小児救急医学会 理事長 市川 光太郎 先生よりコメント

丸5年!

東日本大震災と大津波から、丸5年、復興〜新生への道程は始まったばかりという程度に過ぎないと完全新生までの道程はきわめて長期のスパンを要するものだろうと推察します。

5年の間に、世界も日本も大きなうねりの中で、色々な変化・変動にさらされている状況で、目を見はる、或いは目を背けたくなる事象に遭遇しています。しかし、3.11.の傷跡は変わらないままであり、まだまだと言うより、もっともっと支援の手が必要な状況と考えています。

小児医療復興新生事務局の設立から丸3年余り、そのあゆみはまさに「ほそくながく」ですが、確実に足跡を残し、足跡の彼方に将来への期待が見通せます。地域小児医療支援につながる医療提供体制が構築されていくことを願うばかりです。

日本小児救急医学会として、救急という急性期のみではなく、まさに回復期の医療支援も救急医療の時間軸の中で、車の両輪と考えて、向かい合わなくてはならないと考えています。心ある会員が一人でも二人でも復興新生事務局を通じて支援の手を差し伸べてくださることを心から願いながら、「ほそくながく」の活動が言葉どおり続いていきますことを願っています。

2016.3.11

写真_市川光太郎