事務局からのお知らせ

特別寄稿 公立岩瀨病院 事務長 塩田卓

東日本大震災発災10年

東日本大震災の発災から10年という月日が流れようとしている今、止まった時間は確実に前に、前に、と力強く歩み始めています。

特に福島県では、地震、津波の被害に加え原子力災害という、目に見えない恐怖と向き合ってきた日々でもあり、多くの子供達や将来を担うであろう若者たちが、県外へ生活の場を移さざるを得ない状況となりました。

この環境変化は、医療従事者にも等しく降りかかるもので、県内で地域医療を守り続けることの困難さに直面するものでした。

我が公立岩瀬病院では、地域が目指す将来のために「安心して子どもを産み育てられる地域づくり」の一環として、平成29年3月から長く休止していた産科婦人科診療を再開し、NICU3床、GCU6床の周産期医療センターを稼働し、新たな役割を担っています。

この歩みは、全国の小児科の先生方にお力添えをいただいていることが大きな後押しとなっており、引き続きご支援をお願いします。

公立岩瀨病院 事務長 塩田卓