事務局からのお知らせ

特別寄稿 公益社団法人 日本小児科学会 会長 滝田 順子 先生

2012年に発足した東日本大震災小児医療復興新生事務局の活動は本年で12年目を迎えました。東日本大震災の影響で大変困難な状況に直面したこども達の復興支援から、現在は地域の小児医療提供支援の役割まで担う本事業の取り組みは極めて重要であり、心から敬意を表します。こども達は未来の希望であり、その健やかな成長を支えることは、私たち小児科医の最も重要な使命です。東日本大震災の爪痕に加えて、昨今の感染症パンデミックの影響により、こども達への専門的な医療支援や、心のケアは益々重要かつ複雑になってきています。このような支援を行うためには地域社会との連携が不可欠ですが、本事業の活動は、医療者と地域行政をつなぐ要となり、現場での持続的で実効的な支援の実現に多大な貢献をしております。日本小児科学会としても、引き続き「東日本大震災小児医療復興新生事務局」と連携し、こども達の健やかな成長を支えるための活動を全力でサポートしてまいります。岩手県、宮城県、福島県の行政に関わる皆様ならびに全国の小児医療に携わる皆様、今後とも本事業へのご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。

令和6年9月17日

公益社団法人 日本小児科学会 会長

京都大学大学院医学研究科 発達小児科学 教授

滝田 順子