事務局からのお知らせ
福島県立医科大学小児科 細矢教授を訪問して参りました!
去る9月4日、福島県立医科大学小児科教授 細矢光亮先生にお目にかかり、本事務局の今後の方向性につきご意見を頂戴して参りましたのでご報告いたします。お伺いした内容は、公立岩瀬病院(須賀川市)の本事業への参加についてです。
公立岩瀬病院は、かの後藤新平を輩出した140年の歴史ある病院です。県中医療圏として北部に郡山市が控えてはいるものの、その防波堤として広大な医療圏をカバーし、郡山市内のどの施設よりも遙かに多い入院患者(平成24年度月平均779人、外来数 1,042)のケアにあたられています。小児科部長小田先生、柏原先生といった小児科の先生はもとより院長三浦先生(外科)自ら、サポートにはいられ、病院一丸となり、小児救急医療、最後の砦として孤軍奮闘されています。また、東京電力福島第一原子力発電所からの避難者も多く、子どもの心に大きな陰を落としていることも指摘され、細矢先生自ら外来診療をされる中、本事業への参加をご許可頂いた次第です。今後、関連各所と連携を取りながら、本HP上で支援医公募を開始することとなりました。
また、本事務局事業の今後の方向性についても話し合いが行われました。これまで診療支援を頂いた多くの皆様から、震災から復興、再生に向かう地域の現状を実際に肌で感じることが出来たという意見を頂戴する一方で、震災以前から存在していたいわゆる過疎、へき地医療の一端を垣間見たという意見も多数頂いておりました。そこで、今後将来この事業を地域医療支援も含めたものにすることに付きご意見を頂戴し、賛同を頂きました。また地元のみならず、小児科学会・行政とも連携をより一層深め、活動していくこととなりました。
細矢先生、大変貴重なお時間を長きに渡り割いて下さり、大変ありがとうございました。今後ともご指導をお願いいたします。
細矢先生と面談後の一枚
(向かって左から渕向*、細矢先生、伊藤*、齊藤*)
*東日本大震災小児医療復興新生事務局 小児救急医学会WGメンバー
これからの相馬のかたち
高田だより 8月号
高田便りが、森山先生より届きました!
以下、高田ページからの再掲です。
8月後半から朝と夜を中心により涼しくなってきた陸前高田です。8月は七夕祭りがありたくさんの子どもたちが祭りを楽しんでいました。祭りに集まって楽しんでいる子どもたちを見て、この明るい未来にちょっとした興奮を覚えました。ちなみにここの七夕は「けんか七夕」で、山車と山車がぶつかるため迫力ありとても楽しみました。ただ来年は浸水区域のかさ上げ工事があるかもしれないため、開催されるかは残念ながら決まってないそうです。
高田病院には初期臨床研修医が入れ替わりで地域医療として研修しています。8月までの2か月は岩手県立中央病院から池田秀之先生が来られていました。小児科志望でもある彼に、これからも被災地の記憶を持っていてもらえればと思います。彼の今後の活躍を祈っています。研修修了証とともに一枚。
(向かって左から,大木先生、池田先生、森山先生)
「それぞれの地での言葉を胸に」
東邦大学医療センター大橋病院 小児科 山口佳世先生よりコメントを頂きました(高田病院コメント欄より再掲)。
山口先生には、早期から多くの被災地ご支援を頂いております。
本当にありがとうございます。
これからも末永く、現地の皆様と心一つに歩みを共にして頂ければと思います!
以下、コメント
私は2011年3月・7月に福島、2011年10月・2013年2月に岩手を訪れ、微力ながら支援させて頂きました。
岩手県立大船渡病院では 震災後周辺の過疎化が進んだという中、「子どものいない街には未来はない」と、子どもや親御さん方を小児科医の立場から支えていく使命感をお持ちの渕向先生のお言葉が印象的でした。また、高田病院の石木先生も、「医療が根付けば、人も根付く」という信念を持って ほぼ全てが波にのまれた中からの医療再建のリーダーシップをとっておられました。普段は意識しませんが、当たり前に毎日外来診療があるということも、住民の安心に一役買うのだと改めて感じました。
被災地支援は決して他人事ではなく、災害は自分の住む地域でも起こりうることです。医療資源やマンパワーが限られた状況でどう建て直していくかなど、勉強させて頂いております。
桜ラインの桜が満開になること、東北レインボーハウスの建設なども、心待ちにしております。
潮干狩りと磐梯山 ーつながりを求めてー
公立相馬総合病院を2回にわたりご支援頂いた長谷川先生よりコメントを頂きました。
静かですが篤いお気持ちが伝わって参ります文面でしたので、公立相馬総合病院のページより再掲とさせて頂きました。
今後、石巻他もご支援を頂く予定です。
長谷川先生、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
以下コメントです。
新潟県立新発田病院小児科の長谷川聡といいます。
相馬市は以前に家族で潮干狩りでお世話になったところです。